Broker / VPS / EA test

EAを回す海外FX業者選びで、スプレッドより先にレイテンシを測った。

短期EAは、手法だけでなく約定までの遅延で成績が変わる。今回の検証では、10msで残っていたエッジが25ms付近で消えた。

先に見えたこと

今回の検証対象は、短期型候補のAC_N10_M20。遅延を変えながら、過去データ上の平均pt/tradeを確認した。

遅延 平均pt/trade プラス月
10ms+191.45/5
15ms+113.64/5
20ms+44.83/5
25ms-11.42/5
50ms-168.00/5

この数字を見ると、少なくともこの候補ロジックは「多少遅くても大丈夫」とは言いにくい。10ms台では残っていた期待値が、25msで平均マイナスになった。

Exness環境で実測したレイテンシ

次に、実際の取引環境でOrderSendの遅延を測った。今回のExness実測は15サンプル。

中央値9ms
平均12.3ms
P9536ms
範囲6-36ms

このレイテンシ分布で重み付けすると、hold=5000msの期待値は平均 +142.8pt/trade。ただし月別ではMay2026が -0.8pt/trade で、全月プラスではなかった。

口座選びで見る場所

この検証を見て、海外FX業者選びで見る場所が少し変わった。自分の場合、見るべきなのは「どこを推奨するか」ではなく、自分のEAの弱点を潰せる環境かどうか。

  • EAやスキャルピングが規約上許可されているか
  • ロースプレッド/Zero系の口座が使えるか
  • VPSを使って遅延を抑えられるか
  • 実測ログでOrderSendやPositionCloseの遅延を確認できるか
  • スプレッド、手数料、スリッページを合算してもエッジが残るか
  • 指標時やスプレッド拡大時にEAを止める設計にできるか

スプレッドが狭いだけでは足りない。遅延が増えた時にエッジがどれくらい削れるかまで見ないと、バックテストの数字だけで勘違いしやすい。

QuorAIメモ

裁量で負けていた頃は、都合のいい数字だけ見ていた。EAでも同じで、PFや勝率だけ見るとまた同じことをやる。

口座環境、VPS、約定遅延、スプレッド。地味だけど、ここを見ないと短期EAの検証はかなり危うい。

次に見ること

この検証だけで口座やEAを決めるつもりはない。次は、25ms以上の遅延時に稼働を止める条件、スプレッド拡大時の停止、月別に崩れた原因を見る。

詳細な検証ログはnote側にまとめる予定。ここでは、海外FX業者を選ぶ時に「EA検証環境として何を見るか」を残していく。

この記事は投資推奨ではなく、個人のEA検証メモです。バックテストや実測値は将来の成績を保証するものではありません。海外FXには法規制、出金、レバレッジ、約定、スプレッド拡大などのリスクがあります。