失敗ログ
ゴールドEAで早朝スプレッドに削られた検証
公開 2026.06.17 最終確認 2026.06.17 Failure
ゴールドのスキャルピングEA。バックテストPFは1.6。実運用に入れたら、毎朝5時〜7時(日本時間)の取引で少しずつ負け続けた。 月間で見ると、早朝の損失がロンドン〜NY時間の利益を食いつぶしていた。 手法: ゴールド(XAUUSD)のボリンジャーバンド逆張り 時間足: M5 バックテスト条件: スプレッド固定 2.0pips、手数料込み バックテストPF:
失敗ログは反省文ではなく、過剰最適化や運用停止の条件を先に見つけるための材料です。
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ゴールドEAで早朝スプレッドに削られた検証
ゴールドのスキャルピングEA。バックテストPFは1.6。実運用に入れたら、毎朝5時〜7時(日本時間)の取引で少しずつ負け続けた。
月間で見ると、早朝の損失がロンドン〜NY時間の利益を食いつぶしていた。
EA概要
- 手法: ゴールド(XAUUSD)のボリンジャーバンド逆張り
- 時間足: M5
- バックテスト条件: スプレッド固定 2.0pips、手数料込み
- バックテストPF: 1.62
- 最大DD: 6.2%
- 月間取引回数: 平均80回
何が壊れたか
壊れた点: 早朝スプレッドの実測
リアル口座で2週間分のスプレッドを記録した結果:
| 時間帯(日本時間) | 平均スプレッド | 最大スプレッド |
|---|---|---|
| 16:00〜翌1:00(ロンドン〜NY) | 1.5 pips | 3.0 pips |
| 9:00〜16:00(東京) | 2.5 pips | 5.0 pips |
| 5:00〜7:00(早朝) | 8.0 pips | 25.0 pips |
| 1:00〜5:00(深夜) | 4.0 pips | 12.0 pips |
バックテストではスプレッド固定2.0pipsで全時間帯を計算していた。早朝の平均スプレッドは8.0pips——バックテストの4倍。
損益の時間帯別内訳
| 時間帯 | 取引回数(月間) | 損益 |
|---|---|---|
| ロンドン〜NY | 45回 | +120 USD |
| 東京 | 20回 | +15 USD |
| 早朝 | 10回 | -95 USD |
| 深夜 | 5回 | -25 USD |
早朝の10回の取引で月-95 USD。これがなければ月間PFは大幅に改善する。
なぜ止めずに修正したか
EA自体のロジック(ボリンジャーバンド逆張り)はロンドン〜NY時間帯では機能していた。問題は早朝のスプレッド拡大であり、時間帯フィルターで対処可能と判断した。
修正内容
// 早朝フィルター(GMT 21:00〜01:00 を除外)
datetime gmt = TimeGMT();
MqlDateTime gmt_struct;
TimeToStruct(gmt, gmt_struct);
if(gmt_struct.hour >= 21 || gmt_struct.hour < 1)
{
// 早朝のためエントリー見送り
return;
}
修正後の結果(フォワード1ヶ月)
- 月間取引回数: 65回(15回減少)
- 月間損益: +120 USD → +135 USD
- PF: 1.35 → 1.52
早朝を除外しただけで月間損益が改善した。
学んだこと
- ゴールドの早朝スプレッドは通貨ペアの数倍に広がる: バックテストのスプレッド固定では再現できない。
- スプレッド固定でのバックテストは早朝EAにとって罠: 早朝にエントリーするEAは、必ず変動スプレッドでテストする。
- 時間帯フィルターは「有利な時間を狙う」より「不利な時間を避ける」のほうが確実。
- 問題の切り分けが重要: EA全体を捨てるのではなく、時間帯別に分析して問題を特定した。
自分の検証スタンス
ゴールドEAを検証するときは、まず時間帯別の損益を分析する。早朝の損失が目立つ場合は、ロジックの問題ではなくスプレッド環境の問題として対処する。
「EA全体がダメ」ではなく「どの時間帯がダメか」を数字で見る習慣が大事だと思った。
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失敗ログは反省文ではなく、過剰最適化や運用停止の条件を先に見つけるための材料です。
参照した公式情報
- Exness official site (2026.06.17 確認)
- IC Markets official site (2026.06.17 確認)
- MQL5 documentation (2026.06.17 確認)
免責
本記事は個人の検証メモであり、投資助言ではありません。バックテスト結果は将来の成績を保証しません。海外FXや自動売買には、法規制・レバレッジ・スプレッド拡大・約定遅延・スリッページなどのリスクがあります。条件は変わるため、最新情報は各公式ページで確認してください。