失敗ログ
単利運用と複利運用:EAに複利機能を組み込む際のリスクと計算
公開 2026.06.17 最終確認 2026.06.17 Failure
バックテストで見かける「10万円が1億円になる」ような夢のグラフは、利益を再投資してロットを上げ続ける「複利(Compound Interest)運用」の産物ですが、リアル運用において完全な複利機能をEAに任せるのは極めて危険です。 複利は「利益が雪だるま式に増える」反面、「損失も雪だるま式に増える(ドローダウンの金額が指数関数的に巨大化する)」という刃の両
失敗ログは反省文ではなく、過剰最適化や運用停止の条件を先に見つけるための材料です。
EA testing
単利運用と複利運用:EAに複利機能を組み込む際のリスクと計算
結論
バックテストで見かける「10万円が1億円になる」ような夢のグラフは、利益を再投資してロットを上げ続ける「複利(Compound Interest)運用」の産物ですが、リアル運用において完全な複利機能をEAに任せるのは極めて危険です。 複利は「利益が雪だるま式に増える」反面、「損失も雪だるま式に増える(ドローダウンの金額が指数関数的に巨大化する)」という刃の両刃です。基本は「単利(固定ロット)」で運用し、段階的に手動でロットを上げる「ステップアップ(階段式)複利」を推奨します。
なぜEA運用で重要か
MT5のEAの多くには UseRiskPercent(口座残高の○%をリスクとしてロットを自動計算する機能)が搭載されています。
この機能をオンにしてバックテストを行うと、連勝期にはロットが急激に上がり、最終利益が単利の数十倍になります。これを見た初心者は「複利機能を使わないと損だ」と思い込みますが、連敗期に突入した時の「減り方の速さ」に精神が耐えられず、最悪のタイミングでシステムを停止してしまうことになります。
仕組み・条件
- 単利(固定ロット): 資金が10万円でも20万円でも、常に「0.1ロット」で取引する。利益の伸びは直線的(1次関数)だが、ドローダウン(負け幅)も常に一定額。
- 複利(残高比例ロット): 「資金の2%をリスクに晒す」などの設定。資金10万円なら0.1ロット、20万円になれば0.2ロットと自動で増える。利益の伸びは曲線的(指数関数)だが、資金が増えたピーク時にドローダウンが来ると、失う金額も過去最大となる。
バックテストやリアル運用で壊れるポイント
- 頂点からの急転直下: 資金が10万円から100万円に増え、ロットも初期の10倍になったとします。このタイミングで「勝率や期待値の揺れ戻し(ドローダウン)」が発生すると、1回の負け額も10倍になっています。数回の負けで一気に30万円や40万円が吹き飛び、メンタルが崩壊します。これが「複利の呪い」です。
- 必要証拠金の圧迫: ハイレバレッジであっても、ロットが大きくなりすぎるとポジションを維持するための必要証拠金が急増し、ちょっとしたノイズで証拠金維持率が低下、ロスカットの餌食になります。
どう確認するか
ご自身のEAを、まずは「固定ロット(単利)」でバックテストし、純粋なPipsベースでの優位性(PFや勝率)を確認してください。 単利で右肩上がりにならないEAは、複利にしても基本的にに勝てません(むしろマイナスが加速するだけです)。複利機能は「勝てるロジックをブーストする」ものであり、「勝てないロジックを勝たせる」魔法ではありません。
自分の検証スタンス
私は自動的な複利機能(毎回のトレードでロットが変動する機能)は原則として使用しません。 代わりに、口座残高が一定額(例:10万円増えるごと)に達した週末に、手動でロットを「0.01」だけ引き上げるという**「階段式のステップ複利」**を採用しています。これにより、急激なドローダウンのリスクを抑えつつ、リスクを抑えたに資金効率を上げることができます。同時に、利益の定期的な出金ルールと組み合わせることで、リスクのコントロールを完全に手元に置いています。
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失敗ログは反省文ではなく、過剰最適化や運用停止の条件を先に見つけるための材料です。
参照した公式情報
- Exness official site (2026.06.17 確認)
- MQL5 documentation (2026.06.17 確認)
免責
本記事は個人の検証メモであり、投資助言ではありません。バックテスト結果は将来の成績を保証しません。海外FXや自動売買には、法規制・レバレッジ・スプレッド拡大・約定遅延・スリッページなどのリスクがあります。条件は変わるため、最新情報は各公式ページで確認してください。